糸魚川ジオパーク「マイコミ平」を見学して感動したところ3選

地理

昨年から4年ぶりに見学ツアーが再開したということですので、
本記事では糸魚川ジオパークに指定されている「マイコミ平」の魅力をご紹介していきます。
5年ほど前の記憶を呼び起こして書いておりますので、その点はご了承ください。

糸魚川ジオパーク「マイコミ平」を見学して感動したところ3選

マイコミ平入り口に存在する門

マイコミ平入り口には「浄土門」という大きな谷が存在しています。
浄土門を通るといよいよマイコミ平に入ってきたなという感じがしてわくわくしました。

また、浄土門は鍾乳洞が崩壊してできた地形だと考えられているそうです。
浄土門が鍾乳洞の出入り口で、マイコミ平全体が鍾乳洞だったと考えると、この辺り一帯大昔はとても大きな鍾乳洞だったのかもしれませんね。

吸い込まれそうな縦穴洞窟

マイコミ平では「青海千里洞(おうみせんりどう)」という、底が見えない大きな竪型の洞窟を見ることができます。
洞窟の中からは冷気を感じ、またじっと見ていると吸い込まれそうな感じがしました。
柵が無く、あまり近づきすぎると危険なので見学の際はくれぐれもご注意を!
ちなみに「青海千里洞(おうみせんりどう)」は日本で2番目に深い竪型洞窟だそうです。

謎の池

マイコミ平の奥地には「新マイコミ」という、岩壁の亀裂の中に水が流れ込んでいく場所があります。「新マイコミ」周辺には水の量によって池ができるのですが、この池ができる周期やどのくらい水が溜まるのかはまだよく分っていないとガイドの方がおっしゃっていました。このように解明されていない現象があるという点もマイコミ平の魅力の一つなのかなと思います。

そもそもマイコミ平どんなところなのか

マイコミ平は新潟県糸魚川市に位置する黒姫山の山腹に存在するカルスト地形(石灰岩地形)です。

マイコミ平には大小複数の洞窟が点在しており、そこに水が舞い込むことから、マイコミ平と名付けられているようです。他にも人が舞い込むというところから名付けられたという説もあるそうです。

カルスト地形(石灰岩地形)で有名な場所として秋吉台・平尾台が上げられますが、マイコミ平は秋吉台・平尾台で見られる窪地部分の大きいバージョンをイメージして頂けるとわかりやすいかと思います。秋吉台・平尾台と大きく違う点としてはマイコミ平は標高が高く、木々に覆われているという点かなと思います。

マイコミ平の魅力

独特な地形

ドリーネ(窪地)・ポノール(水の入り口)・竪型洞窟・ピナクル(墓石のように露出した岩石)などカルスト地形(石灰岩地形)特有の独特な凹凸の激しい地形を見ることができます。

中でも竪型洞窟に関しては日本で深度4位まで存在しているとのことです。

あまり入ることができない秘境

マイコミ平に入るには入山許可が必要で、原則夏から秋にかけて開催される年数回のツアーでしか見学ができないため、見られる人数が限られています。

2023年は定員20人のツアーが10回開催されるとのことです。
ただ、2022年は5回でしたので回数は年によって違うのかもしれません。
詳しくは糸魚川ジオパークのHPをご覧頂ければと思います。

秘境!日本屈指のカルスト地形「マイコミ平ジオツアー」 | 糸魚川ユネスコ世界ジオパーク (geo-itoigawa.com)

ツアーに関しての補足ですが、ツアーということもあり単独での参加者はほとんどいないかと思います。少なくとも私が参加したときは見当たりませんでした。1人でツアーに参加する場合はものすごく孤独になりますので、くれぐれも心の準備をお願いします。

高山植物が見られる

マイコミ平周辺は夏でも冷気につつまれており、マイコミ平の標高では本来見られない高山植物を見ることができます。
また、私が見学したポイントの中に1つ深めのドリーネ(窪地)があり、そこでは気温がかなり低くなっており面白いので実際に体感して頂ければと思います。
ここではドリーネ(窪地)の底に向かっていく程気温が低くなる現象が見られるのですが、この現象は「気温の逆転」といわれています。
「気温の逆転」に関しては後日にはなりますが、別の記事でご紹介できればと思っておりますので、よろしくお願いします。

見学の際の注意点

虫がいる

蚊など小さい虫もそうですが、スズメバチも結構見ました。

一応ガイドの方がスズメバチ用のスプレーを持っていたので追い払ってくれていましたが、黒い服装は避けた方が良さそうです。

上り下りが多く体力を使う

凹凸の激しい地形のため、ツアー前は事前に少し運動をして体力をつけておくことをおすすめします。

湿ったところを歩くことがある

おそらく長靴を持ってくるよう案内があると思いますが、地面が湿った場所を歩くことがあるため服が汚れることは覚悟しておいた方が良いです。

まとめ

以上糸魚川ジオパーク「マイコミ平」を見学して感動したところ3選をご紹介させて頂きました。

他にもマイコミ平はどんなところなのか、見学の際の注意点などもご紹介させて頂きましたので、参考になれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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